光・レーザー関西(OPK2024 7月17日,18日 マイドームおおさか)にて五鈴精工硝子(ブースNo.O-50)は,赤外線吸収ガラスや金型成形によるレーザー向けレンズアレイなどを展示している。同社の「ISK」「IEC」シリーズは,赤外線レーザーの保護メガネや加工機ののぞき窓に採用されている製品。「ISK」シリーズは可視光の透過率が高く,緑がかって見える「IEC」に比べて透明度が高い。
ガラス製のため樹脂レンズに比べて重いというデメリットがあるものの,耐久性に優れ,品質も安定しているのが特長。OD値が高いことから海外を中心に保護メガネ用レンズとして実績があるという。
またレンズアレイも同様に樹脂レンズと比較して光学特性や耐久性に優れている。同社ではこれまで両面に加工を施したレンズは2枚の成型品を貼り合わせるなどして対応していたが,一体成型が可能になったため,例えば均一光源向けにレンズを2枚使いするようなケースでは距離調整が不要となるほか,接着剤を使用しないので,ハイパワーレーザーにも対応する。
ガラス製レンズは金型を使うためイニシャルコストがかかるが,その精度の高さから大量生産品に適しており,マイクロレンズアレーは最小0.2mmピッチに対応する。さらにフォトエッチングを応用した微細加工も新製品として展示しており,MEMSやマイクロ流路,ホログラムなどの応用があるとしている。