光技術展示会「OPIE’24」展示会場で,浜松ホトニクス【レーザーEXPO No.N-13】は,プリアンプ付赤外検出モジュール,CMOSイメージセンサ,MPPCの新製品を展示している。
中赤外レーザーを高感度・高速に検出可能とした「C17212-011」「C17213-011」「C17214-011」は直接電源を接続するだけで赤外線を検出できるアンプ一体型のモジュール。InAsSb光起電力素子が内蔵されており,5㎛帯/8㎛帯/10㎛帯に対応している。裏面入射型の素子を採用することで受光面への全面照射が不要になり,光学設計が容易になるという。
分光測光用の「S11639N-02」は,縦型画素の受光部を採用した2048画素のCMOSイメージセンサであり,真空紫外域において,従来品よりも高感度を実現している。感度波長範囲が140nm~1000nmと広く,16e-rmsと低ノイズであるため,分光測光に適している。現在,産業機器用として「S17140」を開発中で,1~2か月後に販売開始予定である。
高検出効率と低クロストークを実現したLiDAR用MPPCである「S16786-0515WM」は,従来品より検出効率(λ=905nm)を9%から16%に向上し,クロストークも5%から2%に低減したフォトンカウンティングデバイス。検出効率の向上とクロストークの低減は,距離計測における長距離化や高感度化に貢献するとしている。