日亜化学工業は,同社レーザーダイオード技術が映画業界の発展に貢献したことを評価され,映画芸術科学アカデミー(AMPAS)よりアカデミー科学技術賞を受賞したと発表した(ニュースリリース)。
アカデミー科学技術賞は,映画界に貢献した重要な技術を生み出した企業・技術者に対して授与される賞。
今回,映画館用レーザープロジェクションシステムに搭載される青色・緑色レーザー光源の開発に携わった同社社員5名が,「技術成果賞(Technical Achievement Award)」というカテゴリで受賞した。
近年,映画館に導入が進んでいるこれらの光源には,同社製青色・緑色レーザーダイオードが広く採用されており,その普及に貢献したことが評価された。
レーザープロジェクションシステムは,従来のランプ光源を用いたシステムと比べ,色鮮やかで明るく,コントラストの高い超高解像度映像を実現し,映画鑑賞体験のレベルを引き上げてきた。
これに搭載されるレーザー光源は,長期信頼性・高発光効率・高色域を実現する波長制御など,非常に高い品質を要求されるが,同社製青色・緑色レーザーダイオードは,これらの品質要求を高いレベルでクリアし,業界全体に採用されているという。