独Baslerは,コンパクトな産業用SWIR(短波赤外)カメラ「ace 2 visSWIR」に対し,画素欠陥を直接修正できる独自機能「ピクセル補正ビヨンド」を追加することを発表した(ニュースリリース)。
「ace 2 visSWIR」は,ソニー製SenSWIR技術搭載InGaAsセンサー「IMX990」(3MP)と「IMX991」(0.3MP)を採用し,0.4~1.7μmの波長域における撮影が可能だとする。
同社が「ace 2 visSWIR」に追加したファームウェア機能「ピクセル補正ビヨンド」は,特許取得のアルゴリズムにより,画像データに影響を与えることなく,カメラ側で画素欠陥を直接補正することができるなど,画素欠陥率が高いというInGaAsセンサー特有のデメリットを克服している。
また,InGaAsセンサーはノイズの多さも問題になるが,同社では,ソニー製センサーの機能と組み合わせて線状のノイズを低減し,画質を向上させるラインノイズ除去アルゴリズムも同時に開発しているという。
コンパクトなボディと汎用性に加え,ソニーのSenSWIR技術により,SWIR撮影向けInGaAsセンサーとして業界最小クラスのピクセルサイズを実現するなど,「ace 2 visSWIR」は小型化ニーズにも対応したとしている。