米MKS Instrumentsは,125mWを超えるUVパワーを出力するコンパクトなオールインワン準CWレーザー,Spectra-Physics「Vanguard One UV125レーザー」を発表した(ニュースリリース)。
この製品は空冷式で,1%rms未満の低ノイズで動作し,動作寿命が長く,維持コストを低く抑えることが可能。フローサイトメトリー,顕微鏡検査,セルソーティングなどのバイオ計測アプリケーションや,半導体ウエハー検査などに適しているという。
この製品は,これまでに市場で大きな実績を収めた「Vanguardレーザーファミリー」をベースにしたオールインワンレーザーで,エレクトロニクス部,レーザー共振器部,冷却機能を1つのハウジングに組み込み,装置への搭載,或いはベンチトップツールとして簡便に使用できるとしている。
また,バイオ計測における細胞への損傷を防ぎながら,準CW動作により,高い蛍光強度に対するノイズ比を実現,計測信頼性を高めるとし,レーザーファームウェアはクローズドループコントロールにより出力を制御し,出力変動が2%未満で長期安定性が確保され,一貫した測定結果が得られるとする。
さらにこの製品は,広範な環境認定テストをクリアし,バイオ計測や要求の厳しい産業用途に必要な高い信頼性と低い維持コストを実現するとしている。
この製品はスペクトラ・フィジックスが,日本国内にて販売する。
この製品の主な特長は以下のとおり。
・<1%rmsの低ノイズ準CW出力
・100W未満の熱放出を実現する空冷設計
・優れたビーム品質M2<1.2
・耐久性,信頼性,堅牢性
・コンパクトなオールインワン設計
・クローズドループ出力コントロール
この製品の主なアプリケーションは以下のとおり。
・フローサイトメトリー
・セルソーティング
・ウエハー検査
・電子分光
・共焦点顕微鏡検査
・レーザー誘起蛍光