アマダは,ファイバーレーザー溶接ロボットシステム「FLW-ENSISeシリーズ」と「FLW-3000Le」の正式受注を5月24日より開始したと発表した(ニュースリリース)。価格(税別)は「FLW-6000ENSISe(2軸ポジショナ+走行台車仕様)」が140,040千円~,「FLW-3000ENSISe(2軸ポジショナ+走行台車仕様)」が113,640千円~,「FLW-3000Le(2軸ポジショナ仕様)」が57,720千円~。
「FLW-ENSISeシリーズ」は,多品種少量生産の板金加工において効率的な溶接ができるハイエンドモデルマシン。AIにより溶接線を自動補正するAI-TAS機能や,レーザー加工機のノズルの高さを調整する自動ノズルギャップ調整機能により,レーザー溶接における自動化を実現するという。
発振器は新型の6kWと3kWをラインナップ。同社独自のビーム制御システムであるENSISテクノロジーを搭載し,高速・高品位加工が可能だとしている。
「FLW-3000Le」は,精密板金業界からのニーズにフォーカスし,小型・高精密溶接に対応したミドルレンジモデルマシン。設置面積を従来機種よりも約35%減少させながら3kW発振器を搭載。小型ヘッドにより,狭小部の加工が可能となり,加工範囲を拡大している。
これらの製品は,新NC装置「AMNC 4ie」を搭載し,Easy(誰でも使える),Efficiency(どこでも使える),Environmental(環境にやさしい),Evolution(お客さまとともに発展する)の4つのEをコンセプトに,誰でも・どこでも使える人と環境にやさしいマシンへと進化しているとする。
現在,板金加工機械業界では人手不足が深刻化し,技術者の高齢化や若者への技能継承に関する問題に直面していることから,同社は,ユーザーが抱えるこれらの課題を最新商品群のマシンとテクノロジーにより解決し,生産革新の提案をしていくという。