米Coherentは,大型OLEDディスプレーガラスの切断に最適な出力150Wの新型産業用フェムト秒レーザー「Monaco150」を市場導入したことを発表した(ニュースリリース)。
タブレットやラップトップなどのITデバイスにおけるOLEDスクリーンへの移行により,現在スマートフォンで使用されているものよりも大型のガラス板を加工できる高出力のレーザーツールの需要が加速しているという。
「Monaco150」は,同社の産業用超短パルス(USP)レーザー「Monaco」シリーズの最新版となる。既存の構成の2倍以上の出力とパルスエネルギーを実現し,大量の大型ガラスパネルを高精度で切断が可能となり,次世代ITデバイスに適合する大型OLEDスクリーン製造が可能となるとしている。
この製品は,この種の市場で最小のフェムト秒レーザーであり,レーザーツールにインテグレートすることが容易だという。400fsより短いパルス幅で1MHzもの速度で150μJのエネルギーパルスを供給することが可能。
パルス・オン・デマンド,可変パルス幅チューニング,可変繰り返し率,シーダー・バースト・モードなど,「Monacoプラットフォーム」のすべての標準機能が含まれており,OLEDディスプレーガラス,サファイア,複雑にコーティングされた厚さ2mmまでの脆性材料の切断に適しているという。