PRIMES Japanは,正確なフォーカス位置とプロセスヘッド固有のフォーカスシフトを,迅速,簡単,費用対効果の高い方法で決定する「FocusTracker FT」の販売を開始した(会社HP)。
バッテリや電気モータ加工などの精密加工ではプロセスウィンドウがますます狭くなり,プロセス中の任意のタイミングで焦点位置情報を得ることがますます重要になっているという。
この製品は,焦点シフトを分析し,レーザーの正確な焦点位置を決定するために特別に開発されたもので,リアルタイム,最大40Hzでフォーカス位置情報を提供することにより,光学セットアップの熱影響をこれまで以上に深く理解することができるとする。
この製品は,入射ビームに対して90°に配置され,メインビームはデバイスを通過する。これにより,デバイス配置とレーザパワーに関して最大限の柔軟性が得られるという。レーザーのごく一部がデバイスに導かれるとし,ビーム発散が測定され,焦点位置の正確な位置が計算される。
さらに,新しい測定原理を使用して,焦点位置を迅速かつ簡単に測定し,1つのデバイスで2つの異なる範囲の発散を測定できる。集光ヘッドセットアップだけでなく,ファイバーを直接測定することもできるという。
この製品を用いて,生産中に定期的に測定することで,フォーカスシフトをトラックし,品質低下や不良品発生を回避することを可能とし,冷却の不規則性や光学系の汚染は,部品に影響が及ぶ前に検出して排除できるとする。
また,同社の「Laser Diagnostics Software」を利用することにより,使用頻度の低いユーザでも,プロセスに影響が及ぶ前に光路の問題を修正する事が可能になるとしている。