シャープは,約175gの超軽量ボディと高精細映像を実現した,スマートフォン接続型のVR(仮想現実)用ヘッドマウントディスプレーのプロトタイプを開発した(ニュースリリース)。
このプロトタイプは,VR用超軽量ディスプレーや超薄型で明るい接眼用レンズなど同社独自の最先端デバイスの採用や,スマートフォンの開発で培った小型化技術・ノウハウの活用により,約175gの超軽量ボディを実現した。
長時間使用しても疲れにくく,コンパクトに折りたためるので外出先などへの持ち運びにも便利だとする。ディスプレーは,4K(片眼2K×2)高精細映像と,120Hz駆動によるなめらか表示を実現した。
また,ポリマーレンズの採用で超高速オートフォーカスに対応した独自のRGBカラーカメラモジュールを搭載。現実世界の周囲の様子を映像として取り込んでカラー表示する「カラースルー映像表示機能」や,VR空間上の一部に現実世界の周囲の映像をウインドウ表示する「POPUP映像表示」機能に対応した。
ポリマーレンズの厚みを変化させることでピントを合わせるので,一般的なカメラよりもすばやくピント合わせができるだけでなく,ピントの位置が動いても画角(映る範囲)が変わらないため,映像に酔いにくいとする。
さらに,2つのモノクロカメラを搭載し,装着者の手の動きを認識してVR上の操作に反映する「ハンドトラッキング機能」にも対応。操作用のコントローラーがなくても直感的な操作が可能だとしている。