日東電工は,韓国子会社の韓国オプティカルハイテック(Korea Opticlal High Tech Co., Ltd)を清算すると発表した(ニュースリリース)。
2022年10月4日,韓国オプティカルハイテックにおいて火災が発生,中でも生産棟の延焼範囲が広く,生産設備も損傷し,操業の停止を余儀なくされていた。
同社は液晶テレビ用光学フィルムの需要増に対応するとして,国内での偏光板及びその関連材料を中心とした生産能力の増強や研究開発投資に加え,海外拠点である台湾,韓国,中国においても偏光板の加工能力の増強投資を行なってきた。
今回の火災を受け,再開に向けての検討,協議を重ねてきたが,復旧までに長期間を要する見通しに加え,韓国エリア外でのディスプレー市場の移行が更に進展していく状況を踏まえ,この拠点での生産再開は困難と判断,同社を清算することを決議したという。
製品供給については,他拠点での代替生産により確保する。なお日東電工は,2023年3月期通期見通しに,資産廃却など関連する事業損失は織り込み済みであり,この件における連結業績への影響は軽微だとしている。