光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,五鈴精工硝子(紫外線フェア ブースNo3U-08)は紫外線透過ガラス「IHU250H/IHU150H」を展示している。
紫外線のアプリケーションが増える中,対応する紫外線透過ガラスにも様々な需要が寄せられている。同社の紫外線透過ガラス「IHU250H」は波長260nm以上で,新製品の「IHU150H」は波長220nmで80%以上の透過率を示す。
透過率としては石英ガラスにやや劣るというものの,最大の特長として石英ガラスより柔らかいため成形が可能だという点がある。金型による非球面レンズなどの形成もできるため量産性が高く,工数を減らすことにもつながる。また,この特性は金属コーティングにも適しているとする。
加工温度帯は一般的な石英ガラスに相当し,紫外線劣化も軽微,機械的強度も石英ガラスと比較してそん色ないという。同社ではこのガラスを成形品としてのほか,材料としてインゴット,プリフォーム,板材などとしても販売する。
アプリケーションとして殺菌や不活化のほか,露光装置,紫外線治療といった分野におけるレンズやカバーガラス,光学フィルターとしての用途を想定しており,要望によってこれらの開発も請け負うとしている。