エプソンは,スマートグラス「MOVERIO」の新商品として,遠隔支援・作業支援に適した「BT-45CS」(コントローラーセットモデル)と「BT-45C」(ヘッドセット単体モデル)の2機種を2022年11月下旬より発売することを発表した(ニュースリリース)。価格はオープン。
「MOVERIO」は,両眼シースルー方式を採用。映像などを見ながら周りの状況も確認できるため,ハンズフリーでの作業やものづくりなどの作業現場にて遠隔支援・作業支援の用途としても利用されている。
新製品は頭部全体で支える構造により,耳や鼻への負荷を軽減し,メガネをかけたままでも使用できる。重さが気になる場合や長時間業務を行なう際には,同梱のオーバーヘッドストラップを取り付けることで,さらに負荷が分散されるため,業務が続けやすくなるという。
同梱のヘルメット取付金具の使用により,ヘルメットの装着も可能。作業の環境に合わせて装着方法を選択できるとしている。ヘッドセットはIP52に対応しており,粉塵の多い環境や水しぶきがかかる環境での使用も可能となる。
また,目の前に投写される画像の解像度はFull HDの高解像度で,仮想画面サイズは120型相当の大画面のため,細かい図面内容や地図情報でも見やすく,業務効率が向上するという。
さらに,今回新たにヘッドセットのセンター位置に800万画素のオートフォーカスセンサーカメラを搭載。クリアな画像撮影により,遠隔の指示者に作業者目線での映像共有が可能だとしている。
セットモデルのコントローラーはAndroid OSを搭載し,約3インチのタッチパネルを装備。Google Mobile非対応とすることで,管理者の意図しないアプリケーションのインストールなどセキュリティの阻害要因を排除し,よりセキュアな環境でのシステム運用をサポートするという。