エドモンド・オプティクス・ジャパンは,特殊で要求の厳しいアプリケーションに理想的な「非球面レンズ」のラインナップを拡充し,在庫販売製品をさらに拡大したと発表した(ニュースリリース)。
今回の製品拡充には,イメージングアプリケーションに最適な「TECHSPEC 両面非球面レンズ」と高精度な性能を実現する「TECHSPEC 近赤外(NIR)用精密非球面レンズ」が含まれる。この2製品のほかにも,同社は多くの非球面レンズの新製品を発表しており,アプリケーション固有の要求に対する光学インテグレーターの選択肢を増やし,迅速な試作や製品開発を可能にするとしている。
「非球面レンズ」は,少なくとも1つのフラットではない非球面を持つ光学レンズ素子のこと。球面レンズに代えて非球面レンズを使用することによって得られるメリットは,球面収差がない,小さなスポットサイズでもピントを合わせやすい,ボケにくい,集光性が高いなどさまざまだとし,軽量で小型ながらもレンズアッセンブリ内の複数の球面レンズと同じ結果が得られる代替品として使用されるという。
「TECHSPEC 両面非球面レンズ」は高い開口数が特徴で,10mm~50mmの直径をラインナップ。集光や1:1のイメージングアプリケーションに理想的な製品だという。両凸デザインは,光学系内の光学素子枚数を減らし,システムのスペースと重量を集約することで優れた性能の発揮に貢献するとしている。
また,「TECHSPEC 近赤外(NIR)用精密非球面レンズ」は,近赤外スペクトルでの球面収差を取り除くよう最適化。S-LAH64またはN-BK7基板から製造され,高精度な性能を実現するためにCNC加工により研磨されている。未コート基板は780nm用に設計されているが,350-700nm,600-1050nm,900-1700nm用のコーティングオプションもラインナップしているという。