独Baslerは,GigEの約5倍の高速データ転送が可能な5GigEソリューションを発表した(ニュースリリース)。
これに伴い,ソリューションの中心的役割を担うカメラとして,「ace 2 Basic」に新モデルを追加。29mm×29mmのサイズはそのままで,ソニー製第4世代CMOSセンサー「Pregius S」を搭載した「IMX547」(5MP),「IMX546」(8MP),「IMX545」(12MP),「IMX542」(16MP),「IMX541」(20MP),「IMX540」(24MP)を搭載した全12モデル(カラー/モノクロ)をラインナップする。
また,カメラに加え,下記の製品群の中からハードウェア,ソフトウェアを含め,5GigE対応ビジョンシステムの構築に必要なものをワンストップで提供する。
・レンズ:「Baslerプレミアムレンズ」(C11,C23)
・PCカード(カメラ-ホスト):NBASE-T 10GigEインターフェースカード(1チャンネル)
・ケーブル:GigEケーブル(データ転送用,最大50m),I/Oケーブル(カメラ/システム制御用,最大10m)
・ソフトウェア:「pylon Camera Software Suite」(GigE向け拡張版,共通SDKとして5GigE対応機器のシームレスな接続が可能)
このほか,「ace 2 Basic」新モデル向けに,その他アクセサリー(ネットワーク機器,周辺機器,三脚マウント,マウントアダプター,トリガーボード)を組み合わせることも可能だという。
この5GigE対応モデルは,従来のace 2シリーズと同じコンパクトなサイズを維持しているため,既存のGigE対応システムやUSB 3.0対応システムを5GigE対応システムに刷新・更新する場合でも,別途ハードウェアを用意する必要がない。しかも,データ転送速度が向上することで,ファクトリーオートメーション,農業,スポーツ・動作分析などにおける撮影の効率化も期待できるとしている。