カシオ計算機は,皮膚観察用のダーモカメラ「DZ-D100」とダーモスコープ「DZ-S50」の欧州医療機器規則(MDR)の適合性調査,及びEU適合宣言書の発行が完了し,8月から欧州地域での販売を開始することを発表した(ニュースリリース)。
これらの製品は,同社海外グループ会社の独カシオヨーロッパと英カシオエレクトロニクスより発売予定。
同社は,患部の接写や通常撮影が行なえるダーモカメラ「DZ-D100」と,撮影した画像を管理できる無料のソフトウエア「D’z IMAGE Viewer」を2019年5月より国内向けに提供を開始。2020年3月には,軽量かつ広範囲での皮膚観察ができるダーモスコープ「DZ-S50」を発売した。海外においても,米国,オーストラリア,ニュージランドの3カ国で販売を行なうなど事業の強化を図っているという。
EU適合宣言書の発行により,「DZ-D100」と「DZ-S50」はEU適合法令を満たしていることを意味するCEマークの表示が可能となるとし,これを受け,ドイツ,フランス,イタリア,スペイン,イギリスなど欧州での販売を8月に開始する。
同社は,米国・オセアニアに続き欧州地域での販売も開始することで,医療事業の拡大を図るとともにグローバルでの皮膚医療へ貢献していくとしている。