オフィール,ビーム分析システムを発表

米MKS Instrumentsは,添加剤製造チャンバー内のレーザーの高速で正確,リアルタイム測定を可能とするパワー計測およびビーム分析システム「Ophir BeamPeek」を発表した(会社HP)。

このシステムは,ビームプロファイリング,焦点スポット分析,およびパワー測定を3秒で同時に行なう。システムには交換可能なパッシブ冷却ビームダンプトレイが含まれているため,水やファンによる冷却は必要ない。これにより,測定セッション間のダウンタイムがなくなるという。

積層造形チャンバーの粉末床のフィールドサービステストに適しており,金属粉末の残留物の存在や,冷却剤や気流接続ポイントが利用できない場合などのチャンバーの状態でも機能するとしている。

また,グリーン(532nm)と近赤外波長(1030-1080nm)の両方で最大1kWの出力を2分間測定する。アクティブコンポーネント(電子機器,光学機器,カメラ,電力計)は,1kWで毎分2.5℃以下の温度上昇の保護されたチャンバー内に配置されている。

交換可能なトレイとして設計されたビームダンプによりシステムを冷却する時間が不要。メインビームがシステムに入射されると,レーザーパワーの約4%をサーマルセンサーに反射させるビームサンプラーが内蔵されており,残りの96%は,より高速な冷却のためにビームダンプによって受光されることにより,測定をすぐに繰り返すことができ,持続的な測定サイクルが可能になるという。

このシステムは,「StarLab」「BeamPeek Tool」「BeamGage Professional」などのさまざまなOphirソフトウェアオプションでサポートされている。「BeamGage」は,先進的なビーム分析システムで,ビーム測定精度のISO11146-3規格制定に貢献したOphirの特許取得済みのベースライン補正アルゴリズムであるUltracal補正機能に基づいている。

「BeamGage」ソフトウェアには,パワーとスポットの口径,パワー密度,スポットの位置など,ISO承認の正確なレーザービーム測定を行なうために必要なすべての計算が含まれており,高度な画像処理機能,NISTトレーサブルが可能なパワー測定,トレンドチャート,データロギング,合否判定,および多言語サポートを提供するという。

この製品は,オフィールジャパンが日本国内にて販売する。

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