米MKS Instrumentsは,15μmピッチVGA FPA(焦点面アレイ)冷却MWIRディテクター用に設計されたOphir「SupIR 30-385mm,SupIR 50-700mm,SupIR 80-1200mm MWIR f/5.5レンズ」と,最新のOphir「SupIR60-1200 MWIR f/4レンズ」を発表した(会社HP)。
「f/5.5レンズ」は,26kmを超えるより長い検出,認識,および識別(DRI)範囲を可能にする(「SupIR 80-1200mm」レンズを使用)。パフォーマンス,信頼性,および設計からコストまでにおいて,防衛と産業市場の両方における長距離観測および監視システムの厳しい要件に理想的だとする。
これらのレンズは,過酷な環境条件での操作に適した頑丈な設計が特徴で,-32℃から+70℃の動作温度範囲と,耐摩耗性,反射防止(AR)コーティング,IP67シーリング(激しい衝撃や振動に耐える機械設計)を提供する。
一方,Ophir「SupIR60-1200 MWIR f/4レンズ」は,自動ズームインターフェースと連続ズームを備えており,視野全体とズーム範囲全体にわたって鮮明でクリアな画像を提供。これにより,Counter Unmanned Systems(C-UAS)アプリケーションや長距離監視および監視システムの厳しい要件に適しているという。
このレンズは,過酷な環境条件に耐えるように設計されており,-32ºC〜+85ºCの動作温度範囲と,耐摩耗性,反射防止(AR)コーティング,IP67シーリング(激しい衝撃や振動に耐える機械設計)を提供。フォーカス保持付きの連続ズーム,温度とズーム範囲全体での自動フォーカス補正,オブジェクトを閉じるフォーカスモード,NUC計算のためのフォーカスブラー,ズームとフォーカス位置の完全な手動および自動制御のためのズームコントローラー機能が装備されている。
「f/5.5レンズ」「SupIR60-1200 MWIR f/4レンズ」ともに,メカニカルな統合を容易にするように設計されており,最適な統合,キャリブレーション,およびフィールド操作のためのOphirの標準ソフトウェアが含まれているという。
これらの製品は,オフィールジャパンが日本国内にて販売する。