独Baslerは,CoaXPress(CXP)を活用したワンストップソリューションの一環として,コストパフォーマンスに優れた「Basler Fマウントレンズ」を発表した(ニュースリリース)。
同社が独自開発したこのレンズは,オンセミ製大型CMOSセンサー「XGSシリーズ」搭載の「Basler boost高画素モデル」のほか,専用のインターフェースカード,ソフトウェアと組み合わせることが可能で,高速・高解像度撮影が求められる用途で威力を発揮するという。
オンセミ製XGSシリーズ搭載の「Basler boost高画素モデル」,「Basler Fマウントレンズ」は,いずれも高画素・広視野角を特長としており,優れた互換性・信頼性によるスムーズな運用が可能。本体には絞り調整用に青い点が付されており,レンズのセットアップも簡単だという。
カメラ,レンズからインターフェースカード,ソフトウェアまで,試験を通過したBaslerの製品群をワンストップで調達することで,構成機器の評価・選定にかかる時間・コストが削減され,新開発の高度なコンピュータービジョンシステムの短期間の製品化につながるとしている。
想定用途については,ファクトリーオートメーションや電子機器の検査などが中心。Baslerでは,要件に合ったシステム構成をトータルに提案することで,センサーの光学性能を最大限に活かしながら,鮮明かつ再現性の高い画質を確保。さらに,少ない台数で広範囲の撮影が可能な高画素カメラなら,スティッチングなどの画像処理にかかる負荷を抑えられるため,余ったリソースを他の作業に使えるという。
なお,「Basler Fマウントレンズ」は,オンセミ製「XGSシリーズ」以外のセンサーを搭載したカメラとも組み合わせられるとしている。