日東電工は,超薄型偏光膜の製法の発明で文部科学省が実施する「令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞(開発部門)」を受賞したと発表した(ニュースリリース)。
文部科学大臣表彰は,科学技術に関する研究開発,理解増進等において顕著な成果を収めた功績を讃えることにより,科学技術に携わる者の意欲の向上を図り,我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的に表彰されるもの。
「科学技術賞(開発部門)」は,我が国の社会経済,国民生活の発展向上等に寄与し,実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行なった者に授与される。
今回受賞となった「超薄型偏光膜の製法」は,液晶(LCD)や有機EL(OLED)に代表されるディスプレーの必須構成部材である偏光膜を,これまでにないレベルにまで薄くすることを可能にした技術。
この成果により薄いディスプレーの実現だけではなく,折り曲げ可能なディスプレーなど,これまでにない次世代ディスプレーの実用化にも寄与しているとしている。