NEC通信,3次元物体検知ソフトウェアを開発

日本電気通信システムは,3Dセンサを活用した「NEC 3次元物体検知ソフトウェア」の提供を開始した(ニュースリリース)。販売価格は1,000万円~(税別。機材,導入,保守費用は含まず)。

このソフトウェアは,線や面での監視ではなく,3次元の立体的なエリア内を監視でき,エリア内にある人やモノの検知や人数カウントなどの機能に加えて,検知した物体の大きさ,サイズ,検知位置などの情報を高精度に特定,出力できる。

1台の3Dセンサで撮影した空間内に複数のエリアを設定し,同時に監視することが可能で,24時間の常時監視のほかに,エリアごとに監視したい時間帯を指定した効率的な監視もできるとする。

また,RGBカメラと異なり,暗所でも監視が可能な3Dセンサを使用しているため,夜間や雨など悪条件下でも,工事現場における危険エリアへの作業員立ち入りの監視などで利用できる。

重機などが作業している工事現場などにおいて,作業員が危険なエリアに入ったことを検知してランプ・警告音などにより危険を知らせることで,作業員の安全を確保する。さらに,オフィスなどの場所に何人が滞在しているかのカウントもできるため,混雑度合いの把握にも活用できるとしている。

同社は今後の展開として,物体検知技術を応用し,工事現場における危険エリア侵入防止,オフィスなどのフロア内の人数把握,セキュリティ・防犯対策などに加えて,様々なシチュエーションで活用できるよう機能拡張と対応する3Dセンサの機種追加を予定しているという。なお,対応する3DセンサはLivox製となっている。

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