ams OSRAMは,自動車の前照灯用として業界最高の明るさ性能のLED「Oslon Black Flat X」ファミリーを発表した(製品ページ)。
自動車用照明においてLEDは,最小限の設置スペースで優れた明るさを発揮するため,メーカーは照明ソリューションの設計に大きな自由度が得られる。
表面実装可能なこの製品は,標準的な生産工程で取り扱いが可能。1チップタイプは,1Aで460 lmという明るさに加え,3.75mm×3.75mmというコンパクトなサイズを特長とする。また,このLEDシリーズの特長であるQFNパッケージ構造により,放熱対策にも優れており,システムによっては,ヒートシンクの大幅な小型化,もしくは完全に排除することも可能だという。
製品パッケージのもう一つの特長であるリードフレームにより,市場で普及するセラミックパッケージに対し,非常に低い低レベルの熱抵抗(Rth)を実現。特殊な酸化チタンの封入と合わせて,LEDのブラックパッケージにより1:200の高コントラストや,カラーオーバーアングル(色度の角度依存性)の均一化を実現した。
同社ではこの製品について,主に自動車のロービームおよびハイビームなどに使用されることを想定している。まず,1チップタイプと2チップタイプから提供を開始し,2022年中頃に,マルチチップタイプを拡充する予定。