ams OSRAMは,産業オートメーション,測量,視認性が低い場所での交通監視などのアプリケーションに適した端面発光パルスレーザー「SPL TL90AT03」の販売を開始した(産業用LiDAR製品ページ)。
LiDARは自動運転の中核的な技術の1つだが,自動車産業以外の分野でも,周囲の環境を3次元的に検出する技術の需要は数多くあるという。
この製品は,5~100ナノ秒の短いレーザーパルス向けに特別に開発された。20Aの順方向電流で110µmの開口部から65Wの光出力を達成しており,これは約34%という優れた効率に相当する。実績のある堅牢な「TO56MetalCanパッケージ」に収められる。
また,この製品はLiDARアプリケーション向けに確立された波長905nmの光を照射するが,コンパクトなサイズを生かし,その他のさまざまな用途での活用にも期待されているとしている。
もう1つの利点は,発光幅(部品から光が出る範囲)が特に狭いことだとし,これによりコンパクトな光学系を使用することができ,システム全体のサイズを縮小することが可能。なお,この製品は「SPL UL90AT03」として,異なるピンアサインの製品も同時にリリースされているという。