光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2021」(11月17日(水)~19日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,QDレーザは新製品の「小型マルチカラーレーザ光源」の展示とデモを行なっている(赤外線フェア ブースNo.4R-19)。
網膜照射型レーザーアイウェアで注目を集める同社は小型の半導体レーザーを扱っており,今回,バイオメディカル向け光源としてこの製品を開発した。405nm~905nmから選択した最大4波長のレーザーを単一ファイバから出力する。会場でデモを行なう製品は488nm,561nm,660nm,785nmの組み合わせとなっており,各色の強度を変える様子を見ることができる。
この製品は各色を空間的に結合して混色するが,可視光レーザーを混色してファイバーに入射するのは技術的に難易度が高い。同社はノウハウの無いバイオイメージング製品メーカーに対して電源・ドライバーと組み合わせ,プラグアンドプレイ化して販売する。
光源のパッケージサイズは80mm×80mm×30mm。これとは別に電源・ドライバーモジュールをボードまたは筐体に入れた状態で提供する。適用例としてはフローサイトメーター,眼科検査機器,レーザー顕微鏡,分光応用などを想定する。オプションでパルス駆動にも対応するほか,カスタムにも応じるとしている。