アマダは,コンパクトな3kWの板金切断用オールラウンドファイバーレーザーマシン「BREVIS(ブレビス)-1212AJ」の販売を10月より開始した(ニュースリリース)。
同社は,これまでファイバーレーザーマシンのラインナップを「REGIUS-AJ」「VENTIS-AJ」「ENSIS-AJ」の3機種にて展開しており,薄板から厚板,さらには大板材までの高速・高品位切断加工に対応してきた。
新製品はラインナップを拡充し,コンパクトでありながら3kWのファイバーレーザー発振器を搭載,薄板から中厚板まで幅広い切断加工を実現する。NC装置には,スマートフォン感覚で簡単に操作できる「AMNC 3i」を搭載。ファイバーレーザマシンを初めて導入する場合でも簡単に操作ができるとする。
板金加工業界では,短納期化や多品種少量生産,人手不足を背景に,多くのお客さまが省エネルギーで生産性の高いファイバーレーザマシンを積極的に導入している。しかし,都市部においては,スペースの理由から従来のファイバーレーザーマシンの導入が難しく,コンパクトマシンへの要望が多かったという。
新製品のマシンサイズは,2.4mx3.1m。コンパクトでありながら,3kWのファイバーレーザー発振器を搭載し,オールラウンドな加工を実現する。加工範囲は汎用性の高い4’X4’(1,219mmx1,219mm)サイズとした。
また,材質や板厚に応じたレンズ交換が不要のため,1種類のレンズで切断加工が可能。マシンカバーは大きく開閉し,正面・側面からの加工パレットへのアクセスに加え,引き出してアクセスすることもでき,低いパスラインで楽に素材を搬入出できるという。
同社はこの製品が,1工場に1台,道具のように使えるファイバーレーザーマシンとしてニーズに応えることができるとし,月間販売10~15台を目標に据えている。