エーシック,超小型深紫外LEDモジュールを開発

エーシックは,超小型・軽量化を実現し,本格的な殺菌機能を有する超小型深紫外LEDモジュール「AY-101-DF」を開発したことを発表した(ニュースリリース)。サンプル価格は59,800円(税抜)。

同社では創業以来,様々なLEDユニットの開発を行なっており,熱設計や光学設計を活かした製品開発を数多く手がけてきた。それらのノウハウを活かして,深紫外線光源市場に新たな深紫外LEDモジュールを投入する。

水銀灯の製造や輸出入が2020年末で禁止され,水銀殺菌灯は例外とされているものの水銀を使わない深紫外LEDに対しては大きな期待が寄せられているとし,昨今の新型コロナウイルス対策の観点から,殺菌への活用も期待されている。

この製品は,特に殺菌効果が高い265nmをピーク波長とする深紫外LEDを搭載しており,本格的な殺菌機能を有するモジュールとなっている。16×20.5×22.5mmという小型化に成功し,他社製モジュールに比べ,機器への組み込みが容易なすっきりとした小型形状を実現。複数個を並べて使える構造だとする。

また,LEDドライバによる定電流回路を内蔵しており,外付け回路なしですぐに使用できる。深紫外LEDは,発光時に大きな熱を持つが,独自の放熱設計により小型ながらも放熱性に優れた形状を実現。このため,ユーザー側での熱設計が不要となり,機器へ組み込みやすく,機器の小型化にも貢献する。販売は2021年11月初旬を予定している。

この製品の主な用途は以下のとおり。
・表面殺菌
・空気殺菌
・水の殺菌

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