三井化学と丹青社,彩度を向上するフィルムを開発

三井化学と丹青社は,より豊かな空間体験を提供することを目的とした協業を開始した。今回はその第1弾として,窓やショーケース等に貼ることで,これまでより景色や展示物が,鮮やかに感じられるようになる「ポジカフィルム」を開発した(ニュースリリース)。

この製品は,三井化学がメガネレンズ材料分野において,より良い視界を追求する中で生まれた「くっきり色素」技術を用いることで,フィルム越しに見える景色を,自然な見え方ながら色鮮やかに見せるポリエステルベースのウインドウフィルム。

このフィルムは,イエローライトを特定の割合で選択的にカットすることにより,フィルム越しに見える物体の色は彩度が向上し,色が濃く,鮮やかに感じられる。また,白色も黄ばみがとれてより白く感じられるという。

このフィルムを窓に貼ると,青空や海,緑の木々や赤い花などの色が濃く,鮮やかに感じられたり,青空に浮かんだ雲の白さがより白く感じられたりする。このフィルムを通して世界を眺めることで,人々がより明るくポジティブになってほしいとの思いをブランド名に込めた。

両社は,このフィルムを景観や体験を大切にするホテルやレストランといった商業施設,博物館といった展示施設,スポーツ観戦施設や水族館といったアミューズメント施設,オフィス空間など,幅広い分野の空間へ展開していく。

また,このフィルムをはじめ,空間価値の向上につながる感性に着目した様々なソリューションを展開し,新たなビジネスを生み出すことを目指すとしている。

なお,このフィルムは,三井化学の100%子会社である三井化学ファインが2021年9月より販売を開始する。

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