オリンパスは,顕微鏡用デジタルカメラ「DP28」,「DP23」の2機種について,4月6日から国内で発売を開始した(ニュースリリース)。
顕微鏡用デジタルカメラ「DP」シリーズは,ライフサイエンスや産業の分野で使用する顕微鏡に組み合わせて使用し,観察対象をモニター上に表示しながら,観察や画像撮影ができる。
今回発売した「DP28」は,前機種比1.8倍となる890万画素,4K解像度での観察が可能。「DP23」は,前機種比2.2倍の640万画素で,4Kに迫る高画質化を図った。
画像平均機能やフォーカスピーキング機能などの新たな機能を搭載し,作業効率向上を図った。画像平均機能は,独自技術により,リアルタイムでノイズを低減できる機能。これにより,作業者が調整することなく,自動的にノイズが低減された画像を表示できる。
フォーカスピーキング機能は,ライブ観察時に焦点の合った領域を強調表示する機能。厚さのある標本や透明な検体など,ピントの合わせづらい観察対象においても,効率よくピント調整ができる。
また前機種の視野数18mmに対し,新製品は25mmに拡大させた。これにより,製造現場での品質管理において,部品を一度に広範囲で観察することができ,検査時間の短縮に繋がるとする。
またいずれも色味の再現性を向上した。特に観察対象の色味を判断軸とするシーンが多い病理研究分野では,目視観察に近い色再現により,高精細な観察をサポートする。
また,専用機器を使用することで,イントラネットを構築している環境下であれば,施設内外問わず遠隔でライブ映像を共有することが可能。遠隔でのライブ映像共有を実現したことで,コロナ禍で導入が進む在宅ワーク環境下や拠点間におけるリモートでのディスカッション,製造現場の品質検査を行なうクリーンルームなどの入室制限がある場所と観察結果を共有したい場合など,さまざまなケースに柔軟に対応する。