オリンパスは,光学拡大機能付き上部消化管ビデオスコープ「GIF-XZ1200」を,2021年2月22日国内で発売する(ニュースリリース)。
がんなどの病変は早期に発見された場合,低侵襲治療を行なうことができ,患者の QOL(Quality of Life:生活の質)の向上に寄与する。
病変が進行すると粘膜の模様や血管走行に異常が現れるが,初期段階では,拡大しなければ発見が難しい微細な変化のため,拡大観察での確認が必要となる。また発見した病変の広がり具合や深達度を拡大観察で診断することも,治療方針を決める上で重要とされており,より高倍率・高画質な拡大観察へのニーズが高まっている。
この製品は最大拡大倍率125倍の光学ズームを搭載し,対象病変を高倍率で観察することが可能。これにより,さらに微細な粘膜模様や血管走行の観察のサポートを実現した。また,高感度CMOSイメージセンサーを採用しているため,ノイズが少なくハイビジョンを上回る高画質(HQ画質)で観察することができる。
また,撮像方式として高速面順次を採用。毎秒120回の高速点灯により,3色の光が切り替わる際に生じる色ずれを軽減させ,よりなめらかで高品質な画像取得を実現した。
優れたユーザビリティを追求した,新たな操作部「ErgoGrip」を搭載。軽量化に加え,アングルノブ設計・スコープスイッチ形状・ボタン位置などを見直すことで,術者にとって操作性の向上・検査時のストレス低減に貢献するとしている。