光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア」(会期11月11日~13日,於 東京都立産業貿易センター浜松町館)において,日進機械(赤外線フェア 5F-05)は赤外線分光技術を用いた2次元分光イメージングによって,マイクロプラスチックを検出する試作機を展示している。
同社では現場で計測できる光学計測機器の開発を行なっており,この装置は香川大学との共同研究によるもの。深刻な海洋汚染を引き起こしているとして世界的な問題となっているマイクロプラスチックの検出に応用できるとしている。
現在,マイクロプラスチックの検出に国際標準的な手法は確立されておらず,主にはFTIRを用いた顕微鏡法によってわずかな面積を多大な時間をかけて計測しているという。これに対してこの装置は,1cm2を20秒で計測できるとしており,新たな計測法として期待できるもの。
プラスチックには多種あるが,例えば100μmのPTFEとポリスチレンなどを,それぞれが持つ特異な吸光度から判別できるという。同社ではこうした赤外線による計測装置を,様々なニーズに応じて製作するとしている。