【光技術フェア】豊田産業,可視光分岐装置を展示

光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア」(会期11月11日~13日,於 東京都立産業貿易センター浜松町館)において,豊田産業(可視光半導体レーザー応用コンソーシアム内 4F-86)は,可視光のレーザー光を均一に分岐する「光分岐ファイバ」を展示している。

1つの可視光光源からのレーザー光を最大9つまでに均等に分岐することができるので,高価な光源をいくつも購入することなく,複数光源を実現する。そのため,コスト的なメリット共に,装置組込み等においては,省スペース化・小型化に貢献する。

最大入力は1W。実験データでは450nm~640nmにおいて高い性能を示したが,さらに広い波長に対応する可能性もあるとする。同社ではイルミネーションや医療用照明での応用を想定しているが,ビームスプリッタ的な使用法など,さらに広い適用範囲があるものと思われる。

具体的な仕組みについては特許申請中だとしているが,非常にシンプルなため,4分岐の装置で12万円での販売を予定しているという。もちろん,分岐数についてはカスタムに応じるとしている。

その他関連ニュース

  • 古河電工,超低消費電力ラマン増幅器用励起光源開発 2024年07月03日
  • 東工大ら,ホウ素と可視光で縮環した3次元分子合成 2024年06月21日
  • 古河電工ら,出力5kWの青色レーザー発振器を開発 2024年06月04日
  • 【解説】青色半導体レーザーの高出力化が進展も,実用化にはビーム制御も重要 2024年05月22日
  • 【OPIE】金門光波,He-Cdレーザー装置を展示
    【OPIE】金門光波,He-Cdレーザー装置を展示 2024年04月26日
  • 東大,世界最高の空間分解能の中赤外顕微鏡を開発 2024年04月18日
  • 京大ら,高出力狭線幅フォトニック結晶レーザー実現 2024年02月28日
  • 理研,シングルサイクルレーザー光をTW級に増幅 2023年12月20日