光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア」(会期11月11日~13日,於 東京都立産業貿易センター浜松町館)において,豊田産業(可視光半導体レーザー応用コンソーシアム内 4F-86)は,可視光のレーザー光を均一に分岐する「光分岐ファイバ」を展示している。
1つの可視光光源からのレーザー光を最大9つまでに均等に分岐することができるので,高価な光源をいくつも購入することなく,複数光源を実現する。そのため,コスト的なメリット共に,装置組込み等においては,省スペース化・小型化に貢献する。
最大入力は1W。実験データでは450nm~640nmにおいて高い性能を示したが,さらに広い波長に対応する可能性もあるとする。同社ではイルミネーションや医療用照明での応用を想定しているが,ビームスプリッタ的な使用法など,さらに広い適用範囲があるものと思われる。
具体的な仕組みについては特許申請中だとしているが,非常にシンプルなため,4分岐の装置で12万円での販売を予定しているという。もちろん,分岐数についてはカスタムに応じるとしている。