NTTドコモと日本特殊光学樹脂(NTKJ)は,ドコモが開発した超広視野角VRゴーグルに関するライセンス契約を締結し,スマートフォン用超広視野角VRゴーグルレンズを2020年11月16日から,NTKJより法人(VRゴーグル開発事業者)向けに販売を開始する(ニュースリリース)。
この超広視野角VRゴーグルレンズは,VRゴーグル開発事業者が利用することで,スマートフォンを取り付けるだけで没入感の高いバーチャルリアリティ(VR)映像を体験できるVRゴーグルの製造が可能になるというもの。
低倍率の非球面レンズとその周りに高倍率のフレネルレンズを配置した特殊な構造となっており,「視野の中心領域ではくっきりと,周辺部分はぼんやりと映像を見る」という人間の視野特性を活用した構造により見え方の違和感を低減し,あたかもその場にいるかのような没入感の高いVR映像体験を可能にするという。
また,このVRゴーグルレンズの主要部品はプラスチック素材であり,このレンズを利用したVRゴーグルは,VR映像体験の提供に際し専用のVRアプリケーションが不要なため,導入コストがおさえられるとしている。
なお,2020年11月11日(水)から東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される「光とレーザーの科学技術フェア2020 第7回紫外線フェア」の「日本特殊光学樹脂ブース」にて,このVRゴーグルレンズを搭載した超広視野角VRゴーグルのデモ展示を予定している。