パナソニックは,日産自動車との共同開発により,大幅な画質の高精細化の実現と,夜間の視認性や後続車のLEDランプによるフリッカー現象を抑制する,インテリジェント ルームミラー(電子ミラー)を開発した(ニュースリリース)。
インテリジェント ルームミラーとは,専用設計したカメラで車体後方を広く撮影し,その映像をルームミラーの位置に配置したディスプレーに表示するシステム。この製品の主な特長は下記の通り。
1. ドライバーの負担を軽減する高精細な映像を実現
・2メガピクセルのカメラを採用(従来品:1.3メガピクセル)
・ディスプレーを高解像度化163ppi(従来品:100ppi)
2. 夜間視認性の向上と後続車のLEDフリッカーを抑制
・独自の技術で,夜間視認性を向上する広いダイナミックレンジ120dB(従来品:100dB)とLEDランプによるフリッカー抑制を同時に実現
・F2.0レンズの採用でさらに夜間視認性を向上(従来品:F2.8)
3. デザイン性に優れたフレームレスミラーを採用
ミラー外周リムを廃止し,ミラーの端部までガラスで造形
他にもインテリジェント ルームミラーではカメラをリヤウィンドウに配置するため,後席の同乗者等が映り込まず,死角を低減し,後方視認性が向上するという。
なお,この製品は,日産自動車の第4世代電子ミラーとして,新型コンパクトSUV「KICKS」(日本市場向け:2020年6月30日発売,タイ市場向け:2020年7月発売)に採用された。