ニコンは,同社独自の金属加工機で,造形・肉盛りといった金属3Dプリンターの要素から,マーキング,接合まで,レーザーによる様々な金属加工を高精度で容易に行なうことができる光加工機「Lasermeister 101A」を発売する(ニュースリリース)。
この製品は,2019年4月に発売した「Lasermeister 100A」の上位機種で,コンパクトな製品サイズを維持しながら機能を向上させた。従来の3軸制御機構から5軸制御機構に拡充し,また,造形用粉体の粉種を増やしたことで,造形自由度がいっそう高まる。
なお,同社はDMG森精機と包括的な業務提携を行なうことで2019年11月に基本合意し,その後,2020年3月に正式契約を締結した。その契約には販売委託も含まれており,今回発売する光加工機「Lasermeister 101A」はDMG森精機とともに拡販していく。
「Lasermeister 101A」の主な特長は以下の通り。
1. 様々な形状の金属加工を容易に実現
5軸造形システムにより,あらゆる形の金属造形ができ,また,既存品への付加加工も可能。金属部品の破損部分にダイレクトに造形することで,補修が可能となる。
2. 複数種の造形用粉体に対応
造形用粉体は,同社が指定するSUS,ハイス鋼,インコネルの粉体に対応する。複数の粉種を使用できることで,様々な種類の金属に積層加工を行なえる。
3. 生産性のさらなる向上
新たに,「高速造形モード」を搭載した。同モードを使用することで積層スピードがアップし,「Lasermeister 100A」と比較して生産性が1.5倍向上する。
主な仕様は以下の通り。
装置寸法(W x D x H):850 x 750 x 1700mm
装置質量:320kg
定格電圧,定格周波数:AC200V 単相2線式+保護接地50/60Hz 1.7kVA
最大加工寸法:∅150mm×H:150mm
ボディカラー:2色(ホワイト,ブラック)