ジャパンディスプレイ(JDI)は,仮想現実ヘッドマウントディスプレー(VR-HMD)専用の「2.1型1058ppi LTPS TFT-LCD」の量産を開始した(ニュースリリース)。
VR-HMDでは自然で緻密な動画表現が求められるため,同社は1000ppiを超える高精細化,動画ぼやけの抑制,レイテンシーの低減を実現する技術開発を進めてきた。
今回,同社が開発した「2.1型1058ppi LTPS TFT-LCD」は,メガネ型VR-HMD(VR-Glass)端末をより薄く・軽量化するための特殊な光学設計を採用すると共に,異形状にすることによってセットデザインの自由度を大幅に高めた。
このディスプレーは,既に市販されているVR Glass端末に採用されており,ユーザがより気軽に快適なVR空間を体験できることから,市場のさらなる拡大が期待できるという。
「1058ppi LTPS TFT-LCD」の概略仕様は以下の通り。
液晶モード:VR専用IPS
サイズ:2.1型
解像度:1600×RGB×1600
精細度:1058ppi
応答速度:4.5ミリ秒(中間応答ワーストケース)
リフレッシュレート:120㎐
バックライト方式:グローバルブリンキング
輝度:430cd/m2(Typ.)