スペクトロニクス,「ものづくり日本大賞」を受賞

経済産業省,国土交通省,厚生労働省,文部科学省は,第8回「ものづくり日本大賞」各賞の受賞者を決定した(ニュースリリース)。

このうち,経済産業省関係では,近畿ブロックから,内閣総理大臣賞2件(全国4件),経済産業大臣賞1件(同23件),優秀賞4件(同18件),計7件の受賞を決定した。

光関連技術として,スペクトロニクスが「素材機能の維持と高品位微細加工を両立するピコ秒ハイブリッドレーザー技術の開発」で経済産業大臣賞を受賞した。

同社は独自の設計思想と超低ノイズ/超高利得光増幅器の実現により「ピコ秒ハイブリッドレーザー技術」を開発。微細加工には最適だが,最も長寿命化が困難と言われた深紫外線(λ=266nm)域においても,15ピコ秒パルスレーザーを出力10Wで連続出力10,000時間以上という圧倒的世界記録を達成し,信頼性の高さを証明した。

また次世代エレクトロニクス/自動車産業で需要が急伸する半導体,CFRP等の素材機能を損なわない高品質細加工を実現し,後工程/環境負荷の削減により大幅なコスト削減にも貢献した。

「ものづくり日本大賞」は,製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材,今後を担う若年人材など,「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち,特に優秀と認められる人材を顕彰する。同賞は,経済産業省,国土交通省,厚生労働省,文部科学省が連携し,平成17年より隔年開催しており,今回で8回目を迎える。

今後,1月8日(水)には各省合同で,内閣総理大臣賞の表彰式・祝賀会を,また経済産業省では,1月27日(月)に経済産業大臣賞及び特別賞の表彰式・祝賀会を,その後,各地域の経済産業局において,優秀賞等の表彰式を開催する予定という。なお, 近畿経済産業局では,2月18日(火)に近畿ブロック受賞者表彰式を開催する予定としている。

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