HOYA,経鼻挿入可能な消化管スコープを発売

HOYAは,経鼻挿入が可能な「PENTAX Medical ビデオ上部消化管スコープ EG17-J10」(EG17-J10)を11月21日より日本国内で発売した(ニュースリリース)。

この製品は,先端外径5.4mm,軟性部径5.7mmの細径化を実現しながら,従来機種の約1.5倍の解像度,約1.8倍の送気性能を実現している。

主な特長は以下の通り。
・従来機種の約1.5倍の解像度
従来機種(EG16-K10)の約1.5倍の解像度を誇るCCDを採用したことにより,経口スコープに迫る鮮明な画像が得られる。

・従来機種の約1.8倍の送気性能
従来機種(EG16-K10)の約1.8倍の送気性能を実現した。効率よく胃内を膨らますことが可能で,胃大彎の皺壁に隠れた病変の観察が容易になり,検査時間の短縮も期待できる。

・細径化と2段階剛性の挿入部
高画質化と送気性能の向上を実現しながら,先端外径5.4mm,軟性部径5.7mmの細径化を実現した。また,先端側は柔らかく手元側は硬い2段階剛性の挿入部やテーパー状の先端部により,経鼻挿入時の患者の苦痛軽減と術者の操作性向上を図った。

・画像強調機能OE(Optical Enhancement)
画像強調機能 OEのOE Mode1と組み合わせることにより,粘膜の表層血管を強調して映し出すことが可能となる。OE Mode2は,Mode1で得られる強調効果に加え,より白色光に近い明るさと色調を保った画像を映し出す。

・優れたアングル性能
緩やかな湾曲角度を実現しており,「ペンタックス 穴あき鉗子」(KW1818CS)と組み合わせることで,湾曲時の生検も容易に行なうことが可能となる。

同社は,今後も内視鏡関連製品のラインアップを拡充し,医療の質や効率の向上に貢献していくとしている。

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