総合事務用品メーカーのプラスは,座席管理システム「Suwary(スワリー)」が,世界で初めて室内照明で発電するIoTシートに対応し,商用化に向けた実証実験を開始するとを発表した(ニュースリリース)。
室内照明で発電するIoTシートは,帝人,東大発ベンチャーセルクロス,タグキャストが共同開発した「PaperBeacon」に,シャープが開発した世界最高レベルの発電効率を実現した色素増感太陽電池を電源に採用したビーコンモジュールを搭載した。屋内の非常灯の下など50 lx程度の暗所でも安定して動作するという。
「PaperBeacon」は,表面数cm上に強い電波を発する薄型ビーコンで,デスクやテーブルに取り付けるだけで,簡単に既設の家具をIoT化することができる。「Suwary」は,独自に開発したアプリと,この「PaperBeacon」を組み合わせることにより,オフィスにおける多様な働き方をサポートする座席管理システム。
現在は乾電池を電源とする「PaperBeacon」を使用しているが,今回の実証実験では,室内の照明で発電する色素増感太陽電池を電源とする「PaperBeacon」を採用し,電池交換が不要になり,そのメンテナンスから解放される。
プラスでは同社ショールーム「+PLUS(プラス プラス)」で開催される,オフィス家具の新製品をご紹介する展示会「PLUS Furniture Fair 2020」の後半2日間,11月7日(木),8日(金)に「Suwary(スワリー)」の展示を行ない,室内照明発電「色素増感太陽電池」を搭載した「PaperBeacon」も参考出品するとしている。