リコーインダストリアルソリューションズは,画面サイズ2/3型5メガピクセル対応の画像処理用手動絞りレンズの新規ラインナップとして,焦点距離35mmのFAレンズ「RICOH FL-CC3524-5MX」を発売した(ニュースリリース)。価格はオープン。
近年,急速に需要が伸びている2/3型5メガピクセル向けに開発。高解像度ながらも外径Φ33mmの小型設計を実現することで組込み設計の選択肢をさらに広げている。5メガピクセル対応FAレンズの現行3機種(焦点距離12㎜,16㎜,25㎜)と同様に,JIIAのレンズ規格で最高性能等級のSランク基準を満たす設計で,画面全域において高解像・高コントラストでシャープな画像を取得できる。
フローティングメカニズムの導入により,撮影距離0.1mから無限までの広範囲で高解像・高コントラスト性能を発揮。どの撮影距離でも画面全域にわたり高性能でシャープな画像を維持することで,検査・検出精度を高いレベルで安定させることが求められるマシンビジョン市場のニーズに応えていくという。
自動車・自動車部品分野,容器・パッケージの他,セキュリティやインフラ監視,IoTアプリケーションなど幅広い市場向け。また高密度なプリント基板の実装状態チェック,金属板金のヘアラインなどの表面状態の確認,液晶モニターの画素抜けチェック,食品や薬品の形状・色・表面の異物検査など,様々な用途に幅広く対応する。さらに,この製品を装置に組込むことで,装置の視覚センサーとしての働きもするとしている。