ヤマザキマザックは,高精度レーザーヘッドを搭載した,小径パイプの量産向け高速レーザー加工機「FT-150 FIBER」の販売を開始した(ニュースリリース)。
家具や建築,車輛フレームといった部材には,φ150mm以下の小径パイプがメインに使用されている。この製品は,こうした量産が求められる業界をターゲットに開発したレーザー加工機で,小径の丸パイプや角パイプを高精度・高品質に加工し,高付加価値と高生産性を実現するという。
新開発のバンドルローダにより,大量のパイプ材をローダーに置くだけで,1本ずつ自動で機械内に搬入することで長時間の連続加工と高生産性を実現。また,高精度レーザーヘッドを搭載し,多数の小径穴の高精度面直加工や付加価値の高い開先加工が可能だという。パイプ素材の外形寸法をレーザー計測して素材の歪みを自動補正する機能もオプションで装備できる。
さらに,パイプの溶接シーム(継ぎ目)を検出することにより,シームを考慮した角度を割り出す「シーム検出機能」,加工時のパイプ内面へのスパッタ付着や照射されたレーザーによる裏焼けを防止する「ワークスパッタガード機能」,通常のタップ加工に加え,薄板でもタップ加工が可能な「バーリング加工機能」などのオプション機能もあるという。
ワークの仕様は,最大搬入長さ:6500mm,最大排出長さ:3000mm (オプション 4500mm),最大ワーク寸法:丸パイプ Φ152.4mm:角パイプ □125mm。