古河電気工業は,新たに開発した多心光ファイバー融着接続機「S124Mシリーズ」の販売を開始する(ニュースリリース)。
データトラフィックの急激な増大に伴い,これまで以上に光ファイバーネットワークの大容量化多心化が求められ,光ケーブル施工の現場では,光ケーブル接続を効率的に実施するための工具類の需要が高まっている。
同社が今回発売するシリーズは,超多心の光ケーブル施工が短時間で行なえるように,融着接続とその後の加熱補強にかかる時間を短縮し,世界最速レベルの高速動作を実現したという。具体的には,融着接続13秒,加熱補強14秒の高速動作を達成し,タッチパネルとGUI(グラフィカル ユーザ インターフェース)による簡単操作ができる。
また,風防から独立分離して操作可能なファイバークランプの搭載や,モーターにより上下動可能なファイバークランプ搭載で光ファイバーを確実にセット可能。Wi-Fi通信端末を使用したリモート操作,データ管理ができ,このリモート操作により不具合発生時の遠隔メンテナンスが可能という。
製品ラインナップは,単心線から4心テープ心線までの「S124M4」と,単心線から8心テープ心線までの「S124M8」。各製品の販売開始は,「S124M4」が2019年7月17日より,「S124M8」が近日を予定。
このシリーズは,すでに販売を開始している光ファイバーストリッパ「S218R-Plus」および,光ファイバーホルダ「S712A-04e」「S712A-08e」とあわせて,間欠テープ心線に適した接続工具ソリューションになるとしている。