AGCは,複層ガラス内に超薄型両面ディスプレーを挟み込む技術を新たに開発した(ニュースリリース)。
「infoverre®」は,同社開発の樹脂と貼合技術を用い液晶ディスプレーをガラスに直接貼合した,ガラスサイネージ製品。ガラスに直接液晶ディスプレーを貼り合わせているため視認性が良く,空間に浮かんだようなデザインが特長。また液晶ディスプレーを支える設備や排熱用ファンが不要なため,薄型で通行動線を邪魔することもないという。
今回開発した製品は,同社の持つ複層ガラス製造技術と「infoverre」商品開発および製造技術を組み合わせ,厚さ12mmから16mmの複層ガラスの内側に超薄型両面ディスプレーを挟み込むことを実現した。
密閉されたガラスの中に両面ディスプレーが挟み込まれているため,ガラス両面に映像を表示するだけでなく,ディスプレー故障の原因となる粉塵・噴煙の舞う建物入口や喫煙所などの厳しい環境や,列車の内装にも設置が可能になるとしている。
なお,この製品は2019年7月より「infoverre® PARTITION series」として製造販売を開始する予定。