マクセルは,車載用映像表示機器であるARヘッドアップディスプレー(AR-HUD)を開発・製品化する(ニュースリリース)。
近年,自動車業界では自動運転実現に向けて,関連する技術・製品の開発が活発になっている。そうした中で,映像表示技術によりドライバーの安全運転支援をするニーズも高まっている。
ヘッドアップディスプレー(HUD)は,行き先や速度表示などのナビゲーション情報,対向車や 歩行者を検知した際のアラート情報などを,フロントガラス越しに運転席から見える実際の風景に重ね合わせることで,ドライバーの視点移動を最小限に抑え安全運転を支援する。
世界のHUD市場は,2018年には12億7000万米ドル規模,2023年には47億1000万米ドル規模と,複合年間成長率29.91%という高い成長が見込まれている。
今回の製品は,同社独自の自由曲面光学技術を採用しており,視野角10°×4°の大きさで表示が可能で,20m先に約148型(解像度800×400)の大画面映像を映すことができる。さらに,導光体技術と冷却技術を用いた高効率バックライトを採用することで,小型化と低消費電力化を実現したという。
なお,この製品は,2019年4月18日~4月25日に中国・上海で開催される「Auto Shanghai 2019」にて展示される。同社は「自動車」分野を事業拡大する上での成長分野のひとつと位置付け,日本国内だけでなく,中国市場などグローバルに展開するとしている。