村田機械は,ファイバーレーザー複合加工機「LS2512HL」,ファイバーレーザー加工機・ファイバーレーザー複合加工機に対応した,ソーティング機能付き自動搬送装置「FG2512TL」を,2019年3月より販売する(ニュースリリース)。
ファイバーレーザ複合加工機「LS2512HL」は,レーザーヘッドが移動するフライングオプティクス型ファイバーレーザー加工機をベースに成形加工・タップ加工を付加した複合加工機で,高速・高精度加工に優れたファイバーレーザー加工機のポテンシャルを引き出す。レーザーの出力は,2.5kW,4.0kW,6.0kWを用意した。
成形加工ユニットは皿モミ,ハーフシャー(ダボ),バーリング加工などが可能。成形金型は8ステーションで,オプションのATC(自動工具交換装置・38ステーション)を付加すれば金型を最大45本まで装備できる。タップ加工ユニットはリジットタイプで,M2~M10対応(標準)。ステーション数は4(標準),8(オプション)が選択可能。
ソーティング機能付き自動搬送装置「FG2512TL」は,ファイバーレーザ加工では難しいとされていた加工済みワークのピッキング~ソーティングを実現し,省人化に貢献する。
タレットパンチプレスに比べて切断幅が狭いため難しかったワークピッキングは,加工後のシートからスケルトンを先に取り除き,残ったワークを吸着搬送することにより安定した動作を実現した。また素材や製品を保管するストッカを装備し,長時間の自動運転にも対応する。
両機はいずれも4×8材対応で,従来の5×10材対応機と合わせて複合加工機と自動化システムのサイズバリエーションを充実させた。両機の組み合わせにより,高度かつ高速な複合加工と,長時間にわたる安定した自動運転を実現するとしている。