三菱電機は,情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に,ZEB(net Zero Energy Building)関連技術の実証棟を建設する(ニュースリリース)。
ZEBは,ビルの快適な室内環境を保ちながら,高断熱化・日射遮へい・自然エネルギー利用・高効率設備などによる省エネと,太陽光発電などによる創エネにより,年間で消費する一次エネルギー消費量がゼロ,あるいは概ねゼロとなる建築物。この実証棟はZEBの定義の中でも,創エネによる一次エネルギー供給量で実証棟内の設備による一次エネルギー消費量をすべて賄うことを目指している。
同社は,「ZEBプランナー」として,ZEB実現を目指す事業者へのプランニングや業務支援を行なっている。この実証棟の建設により,ZEB関連技術の開発を加速させ,順次事業に適用していくと共にに,働く環境の効率化なども含めてビルを高度化する同社の「ZEB+®(ゼブプラス)」の考えに基づき,技術開発を推進する。
建設する実証棟は,建築面積約2,000m2,延床面積 約6,000m2,鉄骨造地上4階建。投資金額は約36億円。2020年6月に稼働を開始する予定としている。