santec,高出力レーザー向けLCOS型空間光変調器を開発

santecは,LCOS型空間光変調器「SLM-300」を開発した(ニュースリリース)。

同社従来比100倍の200Wクラスの高出力レーザーに利用できるLCOS型空間光変調器で,水冷ヒートシンクを備えたLCOSヘッドを採用しており,波長は532nm,800nm,1064nmの3波長に対応する。これによりレーザー加工,3Dプリンター,IC用レーザートリミングなど主だった波長帯の高出力レーザーを用いた加工が可能になる。

従来は高出力レーザー照射に伴う高温により,液晶材料が相転移温度を超えて動作不良したり,反射アルミ膜の破壊のため,高出力レーザーへの利用が制限されていた。

今回,高温動作に優れた新型液晶材料や,高出力レーザー耐性の優れた誘電体多層膜ミラー,水冷ヒートシンクの導入により,世界最高レベルとする200Wクラスの高出力レーザーへの利用が実現した。同製品の販売開始は2019年4月を予定。販売価格は350万円(参考価格・税抜)。

その他関連ニュース

  • ギガフォトンら,ガラスへの高生産微細穴加工に成功 2024年12月05日
  • Neg,CO₂レーザーでビア加工できるガラス基板開発へ 2024年12月05日
  • 古河電工と日亜化学,レーザー加工ラボを開設 2024年11月27日
  • オフィール,高出力レーザーセンサーを発売 2024年11月25日
  • フジクラ,5kW超ファイバレーザーの実運用開始 2024年11月07日
  • 【interOpto2024】フォトテクニカ,ハイパワーに対応する超高速・高解像度液晶空間光変調器 2024年10月29日
  • ニコン,解像度1.0μmのデジタル露光装置を開発 2024年10月22日
  • オフィール,産業用レーザーパワーセンサーを発売 2024年10月15日