ヴァレオとモービルアイ,自動運転の安全性評価で協力

仏ヴァレオは1月8日,イスラエルのADAS向けカメラセンサーメーカー,モービルアイと,同社の数理安全モデル「Responsibility-Sensitive Safety」(RSS)に基づく新しい自動運転車(AV)安全規格の自動車業界内での普及を目指して,開発と推進に関するパートナーシップ契約を締結したと発表した(ニュースリリース)。

RSSは,自動運転車の安全性に関する業界標準の定義を作成する上で技術的に中立な起点で,論理的に実証可能なルールと定義された回答を使用して,検証可能なモデル内で安全運転の人間の概念を数式化したもの。安全性を教えるために何百万キロもの運転履歴を用いなくても,安全についての定義を行なえるという。

自動車業界では,自動運転車の安全性に関する強力で透明性が高く技術的に中立な規格の必要性がますます高まっている。自動運転の主要企業は,自動運転用の初のオープンソース開発プラットフォームであるBaidu(百度)のApollo(阿波羅)プロジェクトのようなRSSモデルの採用が徐々に始まっている(ヴァレオも参加済)。政府も自動車業界も,RSS規格を自動運転車の安全性の重要なモデルとして認識している。

今回両社は,欧州,米国,中国でRSSモデルの技術標準の採用を促進するために必要なポリシーと技術を共同で開発する。このパートナーシップには,安全な自動運転車の検証と商用展開のためのフレームワークの原案作り,RSSモデルに関する公的研究への資金提供,規格草案の作成,および主要な作業部会や専門の標準化団体などへの参加が含まれるという。

ヴァレオは,カメラ,レーダー,超音波センサーに加え,自動車向けレーザースキャナー,「SCALATM」を唯一量産している。モービルアイは,「EyeQ®Mobileye」という独自のコンピュータチップによる一連のソフトウェア製品を開発し,27社のOEMパートナーのADAS(運転支援)や完全自動運転車のシステム開発をサポートしており,2017年,インテル社によって買収されている。

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