シャープは,NTTコミュニケーションズ,NTTドコモおよび東武鉄道と連携し,第5世代移動通信方式(5G)により,高速移動体へ高精細8Kの映像コンテンツを伝送する実証試験に成功した(ニュースリリース)。
この実証試験は,12月20日および21日に埼玉県春日部市において,東武鉄道が運行する東武スカイツリーラインの車両を使用して実施した。
線路脇に2局の基地局を設置し,時速約90kmの高速で走行する列車に向けて,あらかじめ収録した高精細8K映像コンテンツを周波数帯28GHzの5G無線で送信。車内に設置した8K対応液晶テレビへストリーミング伝送した。
各社は,高速移動環境における大容量の8K映像データの5Gによるストリーミング伝送が実証されたことで,人物や景色の高精細映像を高速鉄道の乗客に向けてタイムリーに配信するなど,新たなサービスへの応用が期待できるとしている。