元東北大学長の西澤潤一氏が10月21日に死去した。92歳だった。
西澤氏は1926年(大正15)宮城県生まれ。東北大学工学部卒,大学院特別研究生。半導体レーザーのほか,PINダイオード,静電誘導型トランジスタ,半導体材料の完全結晶育成法,高輝度発光ダイオード,光ファイバーなどを発明・開発し,光業界に多大な貢献をした。中でも光ファイバーによる光通信のアイデアはその後実用化され,現在に至っている。
東北大学総長,岩手県立大学学長,首都大学東京学長,上智大学特任教授などを歴任。1998年文化勲章受章,2000年IEEEエジソンメダル受賞,2003年IEEEが「ジュンイチ・ニシザワ・メダル」を創設。勲一等瑞宝章受章。日本学士院会員,東北大学名誉教授,宮城県名誉県民など。