シャープ,業界最高の光出力の緑色半導体レーザーを発売

シャープは,業界最高の光出力130mWを実現した緑色半導体レーザー2モデル「GH0521DA2G/GH0521DA5G」の量産を,10月より開始すると発表した(ニュースリリース)。サンプル価格は10,800円。

半導体レーザーは,ヘッド・アップ・ディスプレー(HUD)やヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)など,レーザディスプレーの光源として活用の幅が拡がっている。

開発した緑色レーザーは,同社従来モデルの約4.3倍にあたる,業界最高の光出力130mWを実現した。光の三原色である赤色・緑色・青色のうち,緑色は,同じ光出力でも他の色より明るく感じるという人の視感度特性があることから,レーザディスプレーの高輝度化に大きく貢献できるとしている。また,光の波長を520nmに長波長化した。これにより,色再現性が向上し,より色鮮やかな映像の表示が可能となるという。

各モデルは,標準的な直径5.6mmと,小型化ニーズに対応する直径3.8mmとなっている。

その他関連ニュース

  • 東レ,奥行きのある表示が可能なHUDフィルム開発 2025年03月28日
  • 東大ら, 次世代ARメガネ向けの薄型受光系を開発 2025年03月07日
  • 高知工科大ら,高機能な有機単結晶レーザーを実現 2025年02月19日
  • スペクトロニクス,4.8億円を資金調達 2025年02月05日
  • 筑波大ら,プリンターでレーザーディスプレーを作製 2024年12月20日
  • AkiTechLEO,Litilitのフェムト秒レーザー販売再開 2024年12月20日
  • 京大,フォトニック結晶レーザーの総説論文を発表 2024年12月18日
  • 古河電工,ハンガリーにレーザーアプリケーションラボを開設 2024年11月10日